Panasonic ビデオ一体型テレビ TH-21VFA50 電源入らない。
症状からしてハンダ割れかと思いながら開けたら案の定で、メインボード上にあからさまに変色した場所を発見。回路を追いかけてみるとリモコンなどで電源をON/OFFするためのスイッチングトランジスタのようで、発熱が多そうな回路構成。はんだ付け自体にも割れが入っていたので、おそらくは発熱・冷却の繰り返しによる熱応力からハンダ割れ、トランジスタ焼損というコースではないかと想像。
当初は半田補修で治るかと思ったが、トランジスタ自体の焼損も考えられたので、念のためにと取り外してテスターを当てたらこれまた思惑通り(苦笑)にお亡くなり。さすがに同じ型番のトランジスタは持ち合わせていなかったけれど、幸いに使えそうな手持ちがあったので、早速交換して、再組み立て。動作確認して修理完了。
ちなみに、焼損したのは 2SD2375(電力増幅用)、入れ替えたのは2SD633(大電力スイッチング用)。 回路的に耐圧、電流、コレクタ損失と増幅率が同等かそれ以上であればOK、 遮断周波数(fT)はスイッチ回路だから問題ないだろうと踏んで交換。
でも、このトランジスタ、どうやら設計当初は放熱板が付くはずで、そのためのパターンやシルク印刷が残っている。つまり設計者は熱でトラブルが起きる可能性を想定していた、言い換えれば、放熱板が付いていればこういった故障も起きなかったんじゃないか、と。メーカーとしては、ビデオ一体型とはいえブラウン管式のテレビ、今後それほど長く使用されることはないと踏んでの「原価低減」だったんでしょうけれど、放熱板1個付いていれば5年やそこらでは壊れなかったはずなのに…「故障を機に廃棄されたテレビ」の数を考えると「原価低減ってナニ?」という思いも…。
なお、修理依頼してきた知人は既に別の地デジ対応テレビを購入済みで、「なんで修理を?」と聞いたら、「VHSで撮り貯めたアニメのビデオが見たいのと、地デジチューナーつけたらまだまだ使えるから」とのこと。おそらくは同様の需要があったのに捨てられてしまったテレビの数を考えると、ちょっと暗い気分。