FromNicaragua / 雑感(17)

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Date: Mon, 08 Jun 1998 05:34:00 +0900

 === 蛍の事 === ===

 日本ではそろそろ蛍の季節のようですが、ここNikaraguaでも(環境汚染が
結構進んでいるにもかかわらず)蛍らしき物がふぁふぁと飛んでます。

 先日、さぁ寝るべと部屋の電気を消したら、網戸のところに緑色の光。
南蛇井と思いながら懐中電灯を出して照らしてみると、1cmほどの黒い
小さな虫の尻の部分が点滅してました。その後、机の上のほうで
ピカピカと…… 網戸の周り、結構隙間があって蚊とかも入って来るんだよな。
今度テープでも貼って埋めておかねば (^^; 。

 体型や発光のしかたからして、日本の蛍に近い種類だと思います。
写真を撮り損ねたので名前とか全然わからないんだけど、次の機会には
ビデオか何か撮っておきたいと思ってます。

 === 日本のアニメ === ===

 日本のちょっと古いアニメや「おしん」が吹きかえられて
東南アジア方面で放映され、結構人気になっているというニュースを
見たのは何年前の事だったか。

 同じ現象がここ中南米でも起きてます。とあるチャンネルでは
昼の2時とか3時ごろは北米系の安っぽい恋愛ドラマの吹き替えのオンパレード、
その後、午後5時くらいまで主に日本のアニメの吹き替え物、
そしてニュース番組、10時以降は「大人の時間」(笑)になります。

    #   寝るのが早いから、テレビの番組進行もちょっと早目。

 で、先日なんとなく「子供の時間」にチャンネルを回してたら、
「ドラゴンボール」と「いなかっぺ大将」を見ることが出来ました。
共にスペイン語吹き替えだけど、特に「いなかっぺ大将」は画像の
古さもあいまって感動、、、いや、笑いもひとしおでした (^○^) 。

 ===

 なんで海外の番組を買ってくるかというと、第一には番組を制作するより
出来ている物を買ってきて吹き替えたほうが安く出来上がるという
金銭的な理由、第二には良質の番組やアニメーションを提供できるような
プロダクション組織が無い、あるいはプロデューサーがいないという
人的な理由なんじゃないかとおもいます。
 だから、協力隊の要請職種の中に「放送技術」や「番組制作」
なんてのもあったりします。

 問題といえば、放送局の人材や機材にも結構問題ありそうです。
ローカルニュースの番組の最中にカメラの真正面を横切るスタッフが
いたり(1)、コマーシャルの送り出しが同期がズレてたり
画面の真ん中に黒い縞が入ったり(2)。。。

    (1)   本番中にカメラの前を横切らないという常識さえも
         ちゃんと教育できていないんだな。
    (2)   ビデオヘッドの掃除(たいていはクリーニングテープを
         突っ込むだけでOK)とか、ケーブルの接続確認くらいで
         直るはずなんだけど、それすら出来るスタッフがいないのか?

 途上国の放送もまた問題多いです。同期隊員の中で放送映像関係で
派遣された人がいるんですが、今ごろ、機材や人材教育で苦労
してるんじゃないかと想像されます。

 === パソコンショップ === ===

 以前にもちょっと書いたように思いますが、パソコンショップが何店か
まとめて入ってる建物があります。下宿から歩いて15分くらい。
CD-RやDAT、FDなどのメディア、プリンタのインクや用紙などの消耗品も
含めて、大抵の物は手に入るようです。

 ちなみに、DOS/Vパソコンの組み立て用の部品も結構置いてあるようです。
店のシステムが日本と多少違っていて、店員に欲しい物を告げると
パソコンで検索して、在庫があれば金を払った後で倉庫の番人みたいな
おっちゃんに伝票を渡すと物が出て来る、という感じなんですが、その
倉庫の中をちょいと覗いた限りでは、大抵の部品は出て来そうです。

 ただ、取り扱いに関しては「大丈夫か?」と感じることが多いです。
先日のSIMMなんて、裸のまま手掴みで出して来たし(まぁ、開発の現場では
同じ様な事をしょっちゅうやってましたが)、他の部品がどういう扱いを
されてるか、あるいはどういう状態でストックされてるか、考えただけでも
おそろしい (^^; 。 HDDとかは買うのに少しばかり勇気がいりそうです。

 それから、Kodack系のラボと販売店が併設されたような店のチェーン店も
いくつかあって、ここでも消耗品とかを買う事が出来ます。
 最近気がついたんですが、Kodackのデジタルカメラ(DS-40とDS-120)、
そして専用のコンパクトフラッシュROMも売ってました。Kocackもなかなか
あなどれません。

 === 子供の日 === ===

 先日、下宿に帰るとテーブルの上にケーキが置いてありました。なんで、って
聞くと、ニカラグアの子供の日だとのこと。こちらの子供の日は男女一緒で
祝うようで、日本とはちょっと違うようですが。

 === 薬の値段 === ===

 最近、Elvia(エルビア;下宿のおかーちゃん)が風邪を引いてます。薬を
飲んだりしているようなのですが、いっこうに良くならないようです。
こっちでも季節(雨季と乾季)の変わり目には風邪を引く人が多いようで、
やはりコンタックとかパブロンみたいな総合感冒薬があるようです。

 ニカラグアではコルドバと米ドルが並行して使われているという話しは
書いたかな? ともあれ、Managua市内の大抵の商店ではコルドバと同様に
米ドルが使えるし、輸入品は米ドル表記の値段が書かれている事が多いです。
 で、Elviaが飲んでた薬の箱を見せてもらったんですが、錠剤12個入りの
咳止めが12ドルくらいでした。単純に換算すれば日本で買うのとあまり変わらない、
あるいは少し高いかな、くらいのもんです。

    #   もちろん、ニカラグアの人達にとっては非常に高価な物でしょうけど。

 幸いにして私はちょっと喉のあたりの調子が悪かった日が一日あっただけで、
あとは何事もなく過しています。

 === amazonでお買い物 === ===

 インターネットでお買い物ってのを初めて利用してみました。と言うのも、
Managua市内でいまだきちんとした本屋を発見するにいたらず、仕方がないので
ネットで探して発注するという事になったしだい。もっとも、ちゃんとした
本屋が有ったとしても在庫してるような本じゃなかったので、どっちみち
注文という事にはなったでしょうけどね。

 ちなみに、その筋の人には有名な「amazon.com」で、英語で書かれた
スペイン語の自習用の本を2冊ほど注文しました。国を超えるので送料が
少々高く着くけど、30ドル弱の本2冊に19ドルほどの手数料というところ。
支払いはもちろんクレジットカード扱いです。

 国際郵便(書籍小包扱い)で1〜3週間で届くとのこと。検索も結構速いし、
大抵の本はあるし、で、英語の書籍の入手にはこの方法が一番お手軽かつ
確実かなと思ってます。

 === テレビ、もう一題。 === ===

 土曜日、朝、いつものように6時前に目が覚めました。パソコンの電源を
入れてるとラジオは雑音がひどくて聞くに耐えないのでなんとなくテレビを
つけてみたんですが、、、どこも放送をやってません (苦笑) 。

 といっても、私の部屋のテレビ、チャンネル切り替え(*)の部分が調子が
悪くて、ケーブルテレビの多くのチャンネルをきちんと見ることが
出来るわけじゃないので、放送しているチャンネルを見落としている可能性は
あるのですが。

    (*)   ホントに回転式の昔の「チャンネル切り替えスイッチ」なんですな。
         ちなみにこのテレビの製造年月日は、と、、、「DECEMBER 1975」に
         なってます。なんと23年も前だ。でも、チャンネル切り替え以外の
         部分は特に問題なくて、きちんと映るからすごい。

 === 古い物といえば === ===

 これは聞いた話で現物を見たわけではないのですが、地域によっては
手回しハンドルを使って交換手を呼び出し、番号を告げてつないでもらうと
いう旧式の電話がまだ生き残って (苦笑) いるそうです。電話の施設関係の
専門家の方(協力隊とはまた別枠のODA活動)がニカラグアの電話会社(+)で
働いておられるのですが、その方から聞いた話です。

 (+) →  数年前まで国営電話会社で郵政省みたいなところの一部門
だったんですが、電話部門が切り離されて民営化されたそうです。
「ENITEL」と呼ばれ、今は普通の会社組織なんですが、なんとなく
お役所体質が抜け切らないのはどこの国でも同じようで (笑) 。


 そうそう、機械式のタイプライターで、いまだに現役の物も
時々見かけます。下宿にも一台あるんですが、こいつは調子が悪くて
今は使われていないんですが、、、私に修理依頼が出てます (爆笑) 。
面白そうだから、そのうち解体清掃してみます。

 部屋のテレビとラジオも修理しなくちゃ。

    #    調子が悪い機械を見ると、ドライバー片手に
    #   「えーい、俺によこせ!直してやる!!」と叫んでいる奴。


                                          おーうち ; 1998/06/07

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